top of page
UEY00561.JPG

歯周病

Perio

歯を失う原因第1位は、歯周病

歯を失う原因として最も多いのは、むし歯ではなく、「歯周病」であることをご存じですか?

歯周病とは、歯垢(プラーク)や歯石を住処とする細菌が原因で発生する口腔感染症です。

この細菌(歯周病菌)が歯周組織に悪影響を及ぼし、歯周病の進行を放置すると

歯を支える骨を溶かし、歯が揺れたり抜けたりします。

歯周病は痛みなどが出にくく、自覚症状のないまま進行します。

成人のおよそ8割が歯周病に罹患していると言われていますが、ご自身でもわかるような症状が出るころには、

歯周病はかなり進行していることも多く、処置が困難な場合もあります。

歯周病によって破壊された歯周組織は、自然に元の状態へ戻ることはありません。

生涯にわたり自分の歯で美味しく食事をするためには、

歯科医院でのプロフェッショナルなチェックやクリーニングを定期的に受けるをお勧めします。

スクリーンショット 2021-02-09 12.30.05.png

​健康な歯肉

歯周病

​歯周病で歯を失わないために

01

​定期的なメンテナンスがお口を守ります。

歯周病の原因となる歯垢や歯石は、歯周ポケットの奥に入り込んでいるため、ご自身で落とすことはできません。専用の器具の使用と、歯科衛生士の技術力が必要になります。
また、歯垢や歯石、バイオフィルムなど歯に付着する汚れは、毎日再生します。これらの菌を除去し歯周病を防ぐには、日々の歯磨きも大切ですが定期的に歯科医院でプロのケアを受けることが最も重要です。

02

歯科医師と歯科衛生士がチームを組み、患者さまのお口を管理します。

当院の歯科医師と歯科衛生士が連携し、患者さまの口腔情報を共有しています。口腔内に問題があった場合、歯科医師、歯科衛生士ともに問題解決に向けて取り組みます。お悩みや不安があればお気軽にご相談ください。

03

患者さまお一人おひとりにぴったりな歯磨き法をお伝えします。

歯周病を予防するには、「歯磨きを正しく行えているかどうか」が大変重要になります。自己流の歯磨きでは、磨き残しになりやすい場所が出てきます。磨き残しになりやすい場所は人によって違いがあり、磨き方だけでなく歯並びや使用する歯ブラシの違い、利き手などによっても異なります。自分のうまく磨けていない場所を把握し、毎日の歯磨きでできるだけ歯垢を取り除くことが大切です。

​歯周病の進行

歯周病01
歯周病02
歯周病03
歯周病04

歯肉炎

歯周ポケットで歯肉の炎症が発生してきます。
丁寧なケアを行うことで改善可能です。​​​

歯磨きだけでなく、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の見えない部分などにしっかりデンタルフロス(歯間ブラシ、糸ようじ)などを用いると効果的です。

軽度歯周炎

炎症が進行し、赤みがかってきます。​

症状を感じることは少ないですが、人によっては、歯磨きで出血し、歯の周りがじんじんと腫れぼったく感じることがあります。歯周ポケットも深くなり、ご自身で行うプラークコントロールでは除去できないプラークや歯石が出てくるため、歯科医院で麻酔をして歯石除去をする治療が必要となってきます。

中度歯周炎

歯を支えている骨が徐々に溶けはじめ、歯周ポケットは5mm以上と深くなり、しみる、歯磨きでの出血、歯ぐきが腫れたり治ったりなどの症状を繰り返します。
歯がぐらつき始め、歯ぐきから膿が出たり口臭がしたりします。​​早期に歯科医院を受診してください。

重度歯周炎

歯を支えている周囲の骨が2/3以上溶け、歯周ポケットは7mm以上とかなり深くなります。
歯がぐらつく、硬いものなどが噛めない、歯ぐきを押すと膿が出る、口臭が強くなるという症状が現れます。骨が溶けたことで歯ぐきが下がるため、歯が長くなったと感じたり、歯と歯の間のすき間が大きくなったり、物が詰まりやすくなったりします。この状態で放置すると歯が抜け落ちるか、抜歯するしかなくなってしまうこともありますので、至急歯科医院を受診してください。

​歯周基本治療

01

プラークコントロール

歯周病予防や歯周病治療で基本となるのがプラークコントロールです。

歯周病を改善、または進行を食い止めるためには、患者さまに歯周病の起こる原因を知ってもらい、自分自身で口腔内の衛生管理をきちんとしていただくことが最も重要です。正しいブラッシングの方法を身につけ、歯間ブラシやデンタルフロスを併用して口腔内を清潔に保つことが基本となります。

sikan-burasi03.png
dental-floss.png

02

スケーリング・ルートプレーニング

プラークは、時間が経てば歯磨きでは取り除くことができない歯石となり、歯石は歯周病菌の住処となります。歯石を取り除くことをスケーリング、歯根の表面に付いた細菌の毒素を取り除いて歯根の表面をなめらかにし、細菌がつきにくくすることをルートプレーニングと呼びます。歯磨きでは取り除けない深い歯周ポケットの中の歯石や、磨き残しのプラークを除去することにより炎症が治まります。歯周ポケットが浅くなり出血などの症状が改善されます。

pmtc013.png

歯周組織再生療法(リグロス)

リグロスとは?

歯を支える歯周組織は、そのまま放っておいても再生することはありません。そこで歯周組織の再生に効果が期待できる薬剤として開発されたのが「リグロス」です。

リグロスは、やけどなどで失った皮膚の再生に使用されている薬剤と同じ成分でできています。2001年から使用が開始され、20年近い実績があり信頼性は確かです。

リグロスの成分は、細胞を増やす成長因子で、この成長因子の作用により歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進する効果があります。プラーク・歯石などを取り除いた後に歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布し、歯を支えている歯周組織の再生を促します。この治療により、歯周病によって歯が抜けてしまうことを防ぐことができます。

リグロス.png

リグロスには、

  • 歯根膜の再生能力を活性化する

  • 骨細胞を刺激し、骨が持っている血管を作る能力を増強する

  • 骨の中にある再生能力のある細胞を活性化する

​といった作用があり、これにより歯槽骨などの歯周組織が再生されます。

リグロスは保険診療で受けられます!

2016年9月よりリグロスによる歯周組織再生療法は保険適用となりました。

歯周組織再生療法はリグロスの他に、エムドゲインという薬剤を用いた治療法が以前からありますが、エムドゲインは保険診療外の治療となるため、治療費は10万円以上の負担が必要でした。

しかし、保険適用となったリグロスでは6,000~8,000円程で治療を受けることが可能です。これまで再生療法に二の足を踏んでいた方でも受けていただくことができるようになりました。

bottom of page